私は普段、教育サービスを展開される事業者様向けに、教育プログラムの構築、メソッドの体系化、カリキュラム設計、テキスト・ワークブック・マニュアル等の制作のお手伝いをさせていただいています。
そのため、「どんな教材があったら、その人材育成の課題は解決されるのか?」という視点で、日々「より良い教材づくり」を研究をしているのですが、今日はその中で出会った「珠玉の一冊」を紹介させていただきます。
「つい学びたくなる・やりたくなる教材」ってどんな教材だろう?
「やったほうがいい」のは分かっているけれど、「なかなかできない・続かない」のが人間というもの。
それは「学びの場」においても同様で、受講生に素晴らしい教材(内容的に優れた教材)を提供したとしても、主催者の意図通りに使ってもらえるものばかりではありません。
そんな課題を改善・解決するために、教材設計上、できる工夫はたくさんあります。
その視点の1つ、大きな示唆を与えてくれるのがこちらの本。
『仕掛学』〜人を動かすアイデアの作り方〜 松村真宏著/東洋経済新報社
【仕掛学(しかけがく)】とは
英語では 「Shikakeology(シカケオロジー)」と言うそうです。
「無理やり行動を変えさせる」のではなく、「ついしたくなるように仕向ける」
「やらないといけない」を、「やってみたい」に変換する
そのためのアプローチを追求する学問です。
決して強制することはせず、人間らしい「こころの動き」にフォーカスして、ちょっとした「思いやり」によって成立させる。
とても優しくて温かい学問だなぁと感じます。
教材づくりに転用すると
例えば教材設計をする際、こんな「人の心理」に着目してみることができます。
文中に( )があったら、その中を埋めたくなる
ワークシートに記入するための「枠」があったら、そこに回答を書きたくなる
「→」があれば、その右側にあるだろう「重要なもの」を探そうとする
「1、2、3」と番号が振ってあれば、次に「4」を探そうとする
こんな人間らしい「こころの動き」を、教材づくりに上手に活用するのです。
たったこれだけのことでも、その教材は「つい学びたくなる・やりたくなる教材」に確実に近づきます。
教材の設計・制作においても、こんな「仕掛学」の優しい眼差しを取り入れたいものです。
INFORMATION
株式会社びぶりあでは、クライアントさんと二人三脚で、受講生の理解度・成果・満足度を高めるための人材育成プログラムの構築&オリジナル教材の設計・制作しています。
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